嬉しいこと

「とても深くて大切なものが詰め込まれていて、胸がギュウッと鷲掴みにされました・・・!!
切なくて、懐かしくて、泣きたいような嬉しいような、少しの痛みを伴うような。
大人の女性にこそ是非読んでもらいたい、珠玉の作品です」と、このオリジナル物語豆本をご購入いただいた方から嬉しい評価😆作り手冥利に尽きます。

なんだか私には勿体ないような嬉しいお言葉ばかりでとても幸せです。
誰もが悩んだり間違えたり悔やんだり、励ましたいときに違う言葉を投げてしまったりする気がして、そういうことを綴ってみたいなと思って製作しました。
自分の力で道を選んで進んで行けること、前でも後ろでもそれが誰よりも自分の一番先であってほしいですね。
また考えて豆本を作ってみたいと思います。

物語豆本「小さな女の子 大きくなった女の子」

誰かを幸せにするほど小さかったあなたと、自分を幸せにするほど大きくなったあなたへ。紙製の箱がついたオリジナルの豆本です。背には麻を入れて本文は糸で綴じ、表紙は型染めで染めた布張りの贅沢な仕様になっています。表紙の染めは水色系と、緑色系があります。大きさは、縦5.5cm、横4.5cm、厚み9mmほどです。全て手仕立てのため、しおりや見返しも箱も色も一冊ずつ変わります。あなたの所に届いたものがあなたに届くものだったと思いますので、それも楽しんでいただければ幸いです。ご希望がある方や届いてから何かありましたらお気軽にお問い合わせください。以下、本文を紹介いたします。届いてから楽しみたい方は読まずに、迷っている方は是非お読みください。私にとってこの物語が必要であったように、あなたのお家へも届きますように。「小さな女の子 大きくなった女の子」今、目の前に小さな女の子がいる。黄色いスカートを履いている。焦げ茶色のコートの両ポケットは、ぱんぱんにふくらんでいる。大きな椎の木の下にいる。足下にはどんぐりが転がっている。赤い布の靴を鳴らして誰かを呼んでいる。怒っている。その数歩先の銀杏の木の下に大きくなった女の子が立っている。赤ん坊を抱いている。赤ん坊はすやすや眠っている。小さな女の子は、何度も大きくなった女の子を呼んでいる。手を伸ばしてつかまえようと、つかまえてもらおうとしている。大きくなった女の子は手を伸ばさない。代わりに、一人で歩きなさいと言う。これを読んでいるあなたがどんな人でどんな暮らしをして、どんな風に今まで生きてきたか、そしてこれからどんな気持ちで生きていこうと思っているか私は知らない。あなたも私についてのそれは知ることもないし、知る必要もないことでしょう。本を通して文字だけで出会う私たちはとても遠く、そしてとても近い。あなたにはお父さんとお母さんがきっといる。そのお父さんとお母さんのずっと前からお父さんとお母さんはたくさん存在してきた。きっと兄弟、姉妹も同じだけ。その中にはたくさんの幸せな時間を望み、作り、共有してきた人々がいるだろうし、その反対に望まず、作らず、共有してこなかった人々もいると思う。あなたが前者なのか後者なのかわかりはしないけれど、今までにたくさんの時間、たくさんの気持ちを味わってきたこと、私は想像する…つづく

Creema

あしたの手帖

手作りのスケジュール手帳やカレンダー、手捺染の型染め手ぬぐい、イラストなどを制作しています。 オーダーメイドもお気軽にご相談ください。 asitanotecho@gmail.com

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